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永遠のデザイナー:ポール・ケアホルム

永遠のデザイナー:ポール・ケアホルム

多くの同時代のデンマーク・モダニストたちと違い、ポール・ケアホルム(Poul Kjærholm)は木材よりもスチールを好んで使いました。伝統的な木製家具の制作と同じく丁寧にスチールフレームを組み、仕上げ加工をしていない質感豊かなキャンバス、レザー、ラタンなど、時間の経過とともに美しさを増す素材と合わせました

1951年、ポール・ケアホルムはコペンハーゲンの美術・工芸・デザイン学校(School of Arts, Crafts and Design)の家具デザイン学科を卒業。その後間もなく1958年には、北欧でもっとも権威ある工芸デザイン賞であるルニングプライズを受賞しました。1960年、第12回ミラノトリエンナーレにおいてデンマークパビリオンのデザインを担当。1959年からはコペンハーゲンのデンマーク王立芸術アカデミーで講師、1973にはデザインスクールInstitute for Designの学長、さらに1976年から生涯を閉じる1980年までは王立芸術アカデミーの学長を務めました。現在、彼の作品はルイジアナ近代美術館、ヴィトラ・デザイン・ミュージアム、ビクトリア&アルバート博物館などに展示されています。PK22チェア、PK61ラウンジテーブル、PK31ソファなど、有名なリプロダクト(復刻)製品は高級家具店で取り扱われています。また、運がよければ世界各地のオークションで巡り合えるかもしれません。

 

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