デンマークでは、新鋭デザイナーが次々に登場しています。将来が期待される多くデザインスタジオのなか中から、今回は5つの注目株をご紹介します。
Herman Studio
Herman Studioは、テーブル、スツール、椅子、ブランコなど、様々な家具をデザインし、デンマークのデザインブランド Ferm Livingの椅子とテーブルの新シリーズを手掛けています。Herman Studioの椅子は、オークのベニアや3色に塗装したアッシュベニアに、パウダーコーティングを施した金属のフレームを組み合わせています。サイドテーブルやカフェテーブルも、パウダーコーティングの金属フレームを使い、真鍮のディテールと、アッシュベニアの天板を特色としています。
MOEBE
MOEBEの代表作は、シンプルに「スタンド」と名付けられた3本脚のライティングスタンドです。スタンドは、建築家が従来使っていたテーブルランプを、床置きのランプに変えました。「Organise(オーガナイズ)」と呼ばれる整理用の木箱システムは、加工していないオークの無垢材を輪ゴムだけで留めるという作りです。
Sarah Fredelund Nielsen
デンマーク王立芸術アカデミーの建築科を卒業したばかりのSarah Fredelund Nielsenは、建築照明、プロダクト照明のいずれでも確かな才能を発揮しています。彼女の才能を世に示した作品が、卒業制作の「museum for light and darkness」です。
様々に変化するLEDランプ「Vary – a versatile luminare」もNielsenの作品です。このランプは壁にもたせかけることも、水平に吊るすことも可能で、拡散照明としても、直接照明としても使えます。この作品は、昨年のミラノサローネで展示されました。
Overgaard & Dyrman
Overgaard & Dyrmanのデビューコレクションであり、受賞作でもある「Wire コレクション」は、伝統的な鞍づくりと金属加工に着想を得て生まれました。一連の作品は、長年受け継がれた工芸技術と現代のCNCワイヤベンダーを組み合わせて作られています。
Overgaard & Dyrman は独自のワイヤー技術を駆使し、多様な家具を制作してきました。コレクションは、ダイニングチェア、ラウンジチェア、ラウンジソファ、コーヒーテーブル、バースツールで構成されています。
Krøyer-Sætter-Lassen
デンマークの家具デザイナーEmil Krøyer と Mads Sætter-Lassenは、デンマーク王立芸術アカデミーのデザイン科の学生です。2016年の夏に卒業を予定している若手ですが、すでに国際的なデザイン見本市であるミラノサローネでOttoシリーズのスツールを発表した経歴をもっています。
Ottoシリーズは、インドアでもアウトドアでも使える軽量家具というコンセプトで制作されました。家の中で持ち運び、様々な用途に対応できる家具シリーズです。彼らは、普通のランタン家具には装飾が多すぎると考え、シンプルさとフォルムのバランスを目指しました。
from www.danish.tm