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変わらないもの: スパニッシュチェア

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変わらないもの: スパニッシュチェア

ボーエ・モーエンセンは、「デンマーク・モダン」の概念を世界に知らしめたデザイナーです。スパニッシュチェアはモーエンセンの後期の作品で、彼の最高傑作の一つと言えるでしょう。

スパニッシュチェアは、古代イスラム文化の影響を受けた地域でよく見られる伝統的な椅子に解釈を与えた作品です。モーエンセンは、スペイン滞在中にこの椅子の着想を得ました。デンマークに帰国後、彼は伝統的な椅子の緻密な彫刻を取り去って装飾性を最低限に抑え、形やラインをモダンに洗練させました。

カップやグラスを置くことができる幅の広いアームレストなど、不可欠な要素は残し、美的な魅力と、実用性、快適性を両立させたのです。

モーエンセンは狭い家の空間を有効利用し、一般家庭でも手頃な価格で買える良質な家具の創作を目指しました。インテリアデザインや生活スタイルに対する新しいアプローチを、デンマーク人に示そうとしたのです。そのため、モーエンセンは庶民でも購入できる民主的な家具の提唱者として位置付けられています。

スパニッシュチェアの愛称で呼ばれるモデル2226は、値段は高めであるものの、紛れもなくモーエンセンの作品です。椅子のフレームと座面は、彼が好んで使ったオーク材とフルグレインのレザーで構成されています。かなり低い椅子なので、足を楽にフットレストに置くことができます。

デンマークの家具メーカー、フレデリシアは、今もスパニッシュチェアの生産を続けています。2008年にはこの椅子の誕生50周年を記念し、限定500脚のアニバーサリー・エディションが発表されました。この椅子は、フレームは同じオークですが、座面と背もたれにダークブラウンのヌバックを使い、柔らかい座り心地に仕上げられています。

 

From Danish.tm

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