ロイヤル コペンハーゲン

“フローラ ダニカ”は1790年にロシアの女帝エカテリーナ2世への贈り物として制作が開始されました。この計画はエカテリーナ2世の死によって中断されましたが、そのときに制作された“フローラ ダニカ”は現在、コペンハーゲンのローゼンボーグ城に国宝として展示されています。
“フローラ ダニカ”は「デンマークの植物」という意味の同名の植物図鑑をもとに細部やその寸法に至るまで原画に忠実に一筆一筆ハンドペイントで絵付けをしていきます。そして、熟練した職人の手によって金彩が施され、豪華さを極めた世界でも類まれなるディナーサービスとなります。

1888年に当時のアートディレクターであったアーノルド・クローにより、フルディナーサービスとして発表されました。繊細なレースやオープンワーク、そして一筆一筆描かれる美しい絵付けは高い技術力を持つ職人の手によって今日も変わることなく制作されています。

“ブルーフルーテッド プレイン”は1775年ロイヤル コペンハーゲンの開窯以来、制作され続けている最も伝統あるパターンです。開窯した工房で最初に制作されたこのパターンは、デコレーション番号No.1が与えられています。240年以上経った現在でも、シンプルかつタイムレスな柄は世界中で愛され続け、永遠の定番となっています。

新しいミレニアムを迎えた2000年、ロイヤル コペンハーゲンにブルーフルーテッドの新しいインスピレーションを提案するために、当時デザイン学校の学生だったカレン・キェルガード・ラーセンが訪ねてきました。誰もが知るブルーフルーテッド パターンの一部を大きく拡大するというデザインの提案は、ロイヤル コペンハーゲンの伝統に新しい息吹を吹き込みました。現在では新たなアイコンの一つとなっています。

ロイヤル コペンハーゲンの新たなアイコンとなった“ブルーフルーテッド メガ”に続き、ブラックでハンドペイントが施されたブラックフルーテッド メガが登場しました。モダンでエッジの効いたデザインはお料理やテーブルコーディネートに今までとは異なる独特の空間を創り出します。

ホワイトフルーテッドはロイヤル コペンハーゲン開窯当時から使われているレリーフの美しさが際立つシリーズです。デンマーク語で「Musselmalet」と呼ばれるこの美しいフルーティング（溝装飾）は、二枚貝の表面にあるエンボス模様をモチーフにしています。シンプルでピュアなホワイトだからこそ、お料理を引き立て、より華やかなテーブルセッティングを演出いたします。

“エレメンツ”シリーズはデンマークのデザイナー、ルイーズ・キャンベルにより発表されました。「フルーテッド」や「ハーフレース」のレリーフや“フローラ ダニカ”に見られるエッジデザインなど、ロイヤル コペンハーゲンのルーツともいえるデザインやディテールをあしらいながらもルイーズ・キャンベルの感性が光るシリーズです。

ブルーパルメッテはブルーフルーテッドのモチーフをスタイリッシュに変化させ誕生したシリーズです。
“ブルーパルメッテ”の名前は、伝統あるブルーフルーテッドと、シュロ（パルメッテ）の葉をイメージした、手描きのモチーフに由来します。
アジアの食文化がインスピレーションとなった“パルメッテ”シリーズには、中国漢代の銅鏡の柄や日本古来の文様である網手模様からヒントを得てデザインされた素地が用いられ、ロイヤル コペンハーゲンのロゴに使われている三本の波をイメージしたエンボスが縁取りにあしらわれています。

人気の“ブルーパルメッテ”のモチーフを若々しくフレッシュにアレンジしたシリーズです。白い素地にちりばめられた小花が可愛らしく、毎日の食卓を楽しく、演出します。カジュアルに、デイリーにお使いいただけるお茶碗やお湯のみなど、和食に欠かせないアイテムも揃います。

ブルーパルメッテ アニバーサリーは、パルメッテ誕生10周年を記念して2014年に発売されました。中国漢代の銅鏡の柄や日本古来の文様である網手模様からヒントを得てデザインされた素地にパルメッテの名前の由来であるシュロの葉のデザインをもとに、さらに華やかな絵付けを施しています。
“ブルーパルメッテ”や“ブルーパルメッテ ブロッサム”、“ホワイトパルメッテ”と自由な発想で組み合わせをお楽しみください。

ロイヤル コペンハーゲンのイヤープレートは1908年に初年度版を発売以来100年の時を超えて冬の風景や世界遺産などさまざまなシーンを描き続け、人々の想いを映し出してきました。
2017年版で110枚目を迎えるイヤープレートは「Walk at the Lakes」。クリスマスイブを祝うような美しい白鳥、そして父親とともにPeblinge Lake (ピブリンゲ湖）のほとりでデンマークの国鳥である白鳥に餌をあげながらもの想いにふける少女。背景には1894年にコペンハーゲンのスケート協会が建築したLake Pavillion(レイク パビリオン）が佇んでいます。アラン・ターキルセンによってデザインされました。