8月27日、世界最大のデザイン賞である「INDEXデザイン賞」が4大陸の5プロジェクトに授与されました。INDEX賞は、見た目の美しさを追究するだけでは不十分という点で、他のデザイン賞とは一線を画してします。この賞では気候変動、人口過剰、貧困、食品廃棄など、世界が抱える喫緊の課題に取り組み、人間の生活を向上させることが求められています。
今回は、海中のプラスチックごみを回収する海洋アレイ(オランダ)、家庭用蓄電池(アメリカ)、立体野菜栽培システム(シンガポール)、言語学習アプリ(グアテマラ)、そしてスマートフォンで目の検査を行うためのアダプター(イギリス)が栄冠に輝きました。
コペンハーゲンの北に位置する都市エルシノアで受賞者の発表と授賞式が行われました。デザイン賞としては世界最高の賞金総額50万ユーロ。式典にはデンマークのメアリー皇太子妃や、各国から集まったデザイン界の精鋭が出席しました。2015年3月に来日したメアリー皇太子妃は、デザインやファッションへの関心が高いことでも知られています。
今年のINDEX賞には72ヵ国から1,123のプロジェクトがノミネートされ、身体、家庭、仕事、遊び&学び、コミュニティーという5つのカテゴリーから各1プロジェクトが受賞者として選ばれました。
詳細については http://designtoimprovelife.dk
Photo: © Danish.tm