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デンマーク・デザインの伝統

デンマーク・デザインの伝統

デンマークのデザインは、特に家具と建築の分野で世界的に高く評価されています。シンプルさ、美しさ、機能性という、3つの要素の絶妙なコンビネーションで知られています。
デンマークのモダン・デザインは、20世紀中頃に発展した機能主義的な造形と建築が特徴です。ドイツの美術・建築学校バウハウスの影響を受け、多くのデンマーク人デザイナーが新しい工業技術を取り入れ、シンプルさや機能主義的な考え方と掛け合わせて、建築物、家具、日用品などをデザインしました。その多くはアイコン化し、今も生産が続いています。エッグ・チェア、PHランプ、オーストラリアのシドニー・オペラハウスなどが、その好例と言えるでしょう。
デンマーク・デザインの伝統は多くの場合「デンマーク・モダン」の流れで語られます。「デンマーク・モダン」は1950年代に始まったムーブメントで、家具を中心とする日用品のデザインにおいて、デンマークの名を世界に知らしめました。20世紀はデンマークの活字デザインの伝統が進化した時期でもあります。近年は新世代のデンマーク人デザイナーの活躍も目立っています。彼らは伝統や過去の有名デザイナーのスタイルを踏まえつつ、自分たちならではのデンマーク・デザインを表現しています。こうした新しい時代のデンマーク人デザイナーにも期待の目が向けられています。

 

Photo: Fritz Hansen © DanishTM

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