Monocleによる新著『The Monocle Book of the Nordics』/ Book launch: “The Monocle Book of the Nordics” 今年15周年を迎える国際情報雑誌MONOCLEが手掛ける新著『The Monocle book of the NORDICS』の記念イベントが5月11日に東京都内で行われ、ピーター タクソ-イェンセン駐日デンマーク王国大使と大使夫人も出版をお祝いしました。 新著にはデンマークを含む北欧の国々の都市、建築、デザイン、カルチャー、食文化、ホスピタリティ、産業や注目の人々等幅広い情報が掲載されています。 デンマークのデザインでは、デンマークを代表するデザイナー、ポール・ケアホルムの自宅や、ハンス J. ヴェグナーが手掛けたカール・ハンセン&サンの家具などについてのストーリーも掲載されています。ヴェグ...
冬のヒュッゲな時間とデンマークデザイン / Wintertime “hygge” with Danish design これからの寒さ本番のシーズン、デンマークではコーヒーやホットワインなどの温かい飲み物やブランケット、暖炉、照明やキャンドルなどのアイテムは、冬の❝ヒュッゲ❞な雰囲気を作り出すのに一役買ってくれるアイテムです。 今回はそんな中でも、家の中で過ごす時間に足元から温かさと心地よさをもたらしてくれる、Glerups(グレーラップ)社製のウール製のスリッパと、お部屋に温かさを演出してくれるPIFFANY(ピファニー)社の電池式キャンドルライトUyuni(ウユニ)、書斎などのスペースをちょっと楽しくしてくれる照明Mr. Wattson(ミスターワトソン)をご紹介します。 Glerups(グレーラップ)社製...
ラース・バイエン特別インタビューPart 2:デンマークのデザイナーとして日本でどう成功を収めたか / Interview with Lars Vejen Part 2: How to make it in Japan as a Danish designer デンマークのデザイナー/建築家ラース・ヴァイエンは日本でキャリアを積んできた。彼の分野でのデンマークと日本の類似点と相違点に関する彼の見解を得る。 インタビュー : Anne Sophie Thingsted Lars Vejenは、多くの製品に日本とデンマークのデザイン要素を組み合わせ、デンマークと京都の両方で独自のデザインスタジオを運営し、年2~3回日本を訪れています。 2016年に、彼はプロジェクトDesign Collaborationsを開始しました。 2017年には、両国間の1世紀半の外交関係を祝うDesign Collaboration/Japan-Denmark 150 yea...
デンマークと日本のデザインを融合させた家具デザイナー・建築家ラース・バイエン特別インタビューPart 1. Interview with Lars Vejen, furniture architect and designer デンマークと日本のデザインを融合させた家具建築家:「初めて日本を訪れて以来、日本は私にとって恋人のような存在でした。」 Lars Vejen(デザイナー/建築家)にとって日本は若い頃からずっと影響を与え続けるものであり、現在Larsはデンマークのオーフスと京都の両方を拠点に自身のスタジオを運営しています。しかし、どうしてここまで日本と関係性を深めてこれたのでしょうか? インタビュー : Anne Sophie Thingsted デザイナーであり、建築家であるLars Vejenは、日本での多数のデザインプロジェクトやコラボレーション、展示会を行ってきており、日本を心酔する思いは彼のクリエイテ...
Denmark Design 150 デンマーク大使館では、デンマークを代表する9社のデザインブランドとともに、東京代官山のデンマーク大使公邸でデザインイベント「Denmark Design 150」を2017年5月24日~25日の2日日間にわたり開催致しました。 日本とデンマークの外交樹立150周年を記念するアニバーサリーイヤーでもある今年開催となった今回のイベントでは、トラディション、イノベーション、ゲイトウェイなどのキーワードをもとに9社のブランドが集結。 2カ国の150年間の交流の中で重要な役割を担ってきた存在でもあるデザイン。2つの国のデザイナーたちはお互いの国の建築や美術に影響を受け、各ブランドはイノベーションを繰り返...
グリーンなコンセプトと シャープなデザイン レトロな椅子が再び注目を集めています。デンマークの3人のトップデザイナー、Anders Nørgaard、Tom Stepp、Kai Kristiansenが家具ブランドMogens Hansen Møblerのためにデザインした新作は、いずれも環境や持続可能性に配慮しており、将来的にデザインクラシックと呼ばれる作品になる可能性を秘めています。 モダン・インテリアの世界ではレトロの復調が続いています。Mogens Hansen Møblerは自社のアーカイブを再発掘し、1961年のシンプルでエレガントなチェアNo2のスケッチを見つけました。創業当時のデザインをアップデートし、クッションを刷新し...
デンマークの家具作りの伝統を継承 2人のデンマーク人若手デザイナーに、FDB(デンマークの生活共同組合連合会、コープ)の一般向け家具の伝統に貢献する機会が与えられました。コープは、コリング・デザイン・スクールが選抜した2人のデザイナー Stine Weigelt と Gitte Lægård を迎え入れました。今年4月、2人は講堂を埋める聴衆を前に、デザインプロジェクトを発表しました。 Weigelt と Lægård は Børge Mogensen や Poul M. Volther といったデンマークデザイン界の巨匠の志を受け継ごうとしています。Mogensen や Volther もキャリアの初期にFDBの家具のデザイ...
Denmark Design Event June 2016 ドキュメンタリー 先日6月17日に代官山の大使公邸で開催されたデンマーク デザイン イベント。デンマークを代表する16のブランドが一堂に集まり、デンマークデザインを実際に使った空間での時間を、ゲストの皆様にお過ごしいただきました。会場の様子と共に、日本でデンマークデザインに長く関わって来られた方々が自身の言葉でデンマークデザインの魅力について語るインタビューもお聞きいただけます。是非ご覧ください。 https://www.youtube.com/watch?v=VR_pGabPQgM ビデオの中に登場するブランドや製品についての情報は、「デンマーク デザイン ウェブサイト」でもご覧いただけます。こちらも是非ご覧...
デンマークで注目される5つのデザインスタジオ デンマークでは、新鋭デザイナーが次々に登場しています。将来が期待される多くデザインスタジオのなか中から、今回は5つの注目株をご紹介します。 Herman Studio Herman Studioは、テーブル、スツール、椅子、ブランコなど、様々な家具をデザインし、デンマークのデザインブランド Ferm Livingの椅子とテーブルの新シリーズを手掛けています。Herman Studioの椅子は、オークのベニアや3色に塗装したアッシュベニアに、パウダーコーティングを施した金属のフレームを組み合わせています。サイドテーブルやカフェテーブルも、パウダーコーティングの金属フレームを使い、真鍮のディテール...
素晴らしい家具とワインを楽しむレストラン レストランでの食事は、皿の上の料理、グラスに注がれたワイン、そしてスタッフのサービスなど、すべてが組み合わさった総合的な体験です。近年デンマークでは、インテリアデザインに強い思い入れをもつレストランがますます増えています。優れたデザインのレストランに足を運ぶお客様は、テーブルウェア、グラス、そして家具までも楽しんでいます。今回はそんなコペンハーゲンの中でもとりわけクールなレストランを2つ、皆様にご紹介します。 レストラン“Taller”のキッチンに足を踏み入れると「職人技」という言葉が頭に浮かびます。調理場には、キッチンテーブルとして使うように設計された作業台があります。インテリ...
時代を超えるデザイン: エッグチェア エッグチェアは、今は亡きデンマークのデザイナー、アルネ・ヤコブセンの代表作とも言える作品です。エッグチェアはもともと、コペンハーゲンにあるSASロイヤルホテル(現ラディソン・ブル・ロイヤルホテル)のラウンジチェアとして制作されました。1950年代後半、ヤコブセンはこのホテルの建物からドアノブ、カトラリーにいたるまですべてをデザインし、エッグチェアもこのトータルなデザインソリューションの一部でした。 1950〜1960年代にかけて、ヤコブセンは家具デザインで大きな成功を収め、黄金期を迎えました。今日でも人気の衰えないセブンチェアやアントチェアなど、数々の合板スタッキングチェアをデザインしたのもこ...
デンマーク・デザイン — 仕事時間をより良いものに デンマーク・デザインは、オフィス環境の改善でよく知られていますが、デンマークのブランド「ノルディック・アピール」はさらに一歩を踏み出し、外出先での仕事時間もより良いものにしようとしています。 デンマークのデザイン・ブランド、ノルディック・アピールは、Apple製品用アクセサリのデザインと製造を手がける企業です。同社は昨年、DANISHTMとのインタビューで「スクリーンとキーボードが別体の従来型デスクトップ・パソコンに比べ、ノートパソコンは人間工学面で劣っている」と語りました。 デスクトップの時代はスクリーンを自由に動かし、キーボードとマウスを使いやすい場所に置くことが可能でした。現在、ノート...
Real Kitchen & Interior デンマーク特集 みんなが集まる食卓の風景から、自分の好きなものから考えるキッチンに。 そんな新しいキッチンづくりに役立つ情報満載のWebsite「realkitchen-interior.com」。 www.realkitchen-interior.com その「realkitchen-interior.com」中で、ライター本間美紀さんによるデンマークデザインの特集をご覧いただけます。 DANISH DESIGN TOUR01 ロイヤルコペンハーゲン本社訪問 http://realkitchen-interior.com/journal/1604 DANISH DESIGN T...
Real Kitchen & Interior たとえば好きな旅先の思い出から、大好きな料理から考えるキッチン。 みんなが集まる食卓の風景から、自分の好きなものから考えるキッチンに。 そんな新しいキッチンづくりに役立つ情報満載のWebsite「realkitchen-interior.com」。 デンマークのキッチンやインテリアを代表する、ロイヤル・コペンハーゲン、フリッツ・ハンセン、ディネセンなどのブランドの情報もご覧いただけます。 詳しくは、「realkitchen-interior.com」をご覧下さい。 www.realkitchen-interior.com ライタープロフィール 本間美紀 MIKI HOMMA ライフスタイルジャ...
クリエイターのためのゲストハウス デンマーク文化省に属するデニッシュ・アート・ワークショップスは、アーティスト、デザイナー、美術品の保存管理者や修復者を募集し、ゲストハウスで暮らしながら設備や空間が必要な制作や作業を行う機会を提供しています。 クリエイターのための場所 デニッシュ・アート・ワークショップスの新しいゲストハウスがあるのは、フレデリクスホルム運河に沿ったコペンハーゲンで最も歴史のある地域です。ゲストハウスは、大きなプロジェクトに取り組む世界各国からのアーティスト、デザイナー、美術品の保存管理者や修復者に、宿泊と作業の場を提供しています。 ゲストハウスの建物は、元は古い鍛冶工場で、約70年間にわたってデンマーク王立...
デンマークのホテルで特別なデザイン体験 コペンハーゲンにあるホテル・アレクサンドラは、デンマークのミッド・センチュリー期のビンテージ家具を眺め、これに実際に座り、休み、寝ることのできる、おそらく世界で唯一のホテルでしょう。 コレクターズ・スイート 近年、ホテル・アレクサンドラは、コペンハーゲン有数のデザインホテルとして知られるようになりました。その家具コレクションは素晴らしく、すべての部屋の内装にボーエ・モーエンセン、ハンス・J・ウェグナー、ナナ・ ディッツェル、アルネ・ヤコブセン、フィン・ユールといったアイコン的デザイナーの名作が使われています。 最近、初のコレクターズ・スイートが公開され、ホテル・アレクサンドラはさらなる一歩を踏...
代官山でデンマークを見つけよう 代官山は、ぜひ訪れていただきたい素敵な街です。洗練された独特の雰囲気で知られる代官山エリアですが、実はこの街のあちこちでデンマークを見つけることができます。 代官山のデンマーク デンマークは日本から何千キロも離れた遠い国ですが、代官山にはデンマーク・デザインの最高峰が並んでいます。また、ハンス・J・ウェグナーやアルネ・ヤコブセンといったデザインの巨匠ばかりでなく、童話作家のハンス・クリスチャン・アンデルセンや、俳優のマッツ・ミケルセンと遭遇することもあるのです。 代官山での街歩きには、デンマークと出会う機会が散りばめられています。でも、どこを見たら良いのでしょう? 代官山 T-site で出会...
水上生活 デンマークは日本と同じく海に囲まれた国です。この環境が非常にユニークな住居形態を生み出しました。都会の中心に居ながら新鮮な空気を味わい自然を近くに感じることができる家として、ハウスボートが人気を呼んでいます コペンハーゲンでは、ハウスボートがファッショナブルな住居として注目を集めています。デンマークの首都では、さまざまな形状のハウスボートが街の中心部にある港や運河を彩っています。 私たちはハウスボートの中を見せてもらう貴重な機会に恵まれました。住人はスベス(Lisbeth)とラウスト(Laust)のカップル。コペンハーゲンで自作のハウスボートに住んでいます。 水に浮かんだ家 コペンハーゲンに...
持続可能なデザイン リサ・ケアー・イェンセン(DANISHTM エディター) デンマークは世界に先駆けて、都市開発、持続可能性の推進、遊びや学びのツールとしてデザインや建築を活用しています。新しいものを創造したり、古いものを改善する際には、必ずこれらの要素を検討します。 ここ数年、デザインの世界で持続可能性に焦点が当てられるようになってきました。デンマークではこうした考え方が徹底されています。企業も持続可能な材料の調達に務めており、例えば家具メーカーWe Do Wood社の製品はすべて、認定を受けた農園で化学肥料や農薬を使わずに育てられた竹を素材にしています。 持続可能性は、建築分野でも注目されています。近く竣工...
インテリア・デザインのトレンド by ティネ・モーリセン(インテリア・デザイナー) 英国には「自分の家は自分の城」という古い諺がありますが、これはデンマーク人にもよく当てはまります。デンマークでは、家が生活の中心です。「くつろぎの空間」、「個人の空間」、「機能的な空間」といったスペースをいかに作るかによって、家は住む人の個性やアイデンティティの一部となるのです。人を招く機会も多く、家を見せることが自己紹介にもなります。デンマーク人は、家づくりにお金も時間も十分につぎこみます。 インテリア・デザインのトレンドや傾向は、どんどん移り変わっていきます。そのサイクルはファッション・デザインほど短くはありませんが、それほど差はないかも...