1986年にPP Møblerは、ウェグナーが工房の為にデザインしたこの注目すべきチェアの生産を始めました。フラッグハリヤードチェアのように、このサークルチェアには歴史的背景もなければ、彼のほかの作品にも見られるものではありません。このチェアによって、ウェグナーが常に情熱を継続できていて、また長いキャリアにもかかわらず刷新的な能力を持っていたことがお分かりいただけるでしょう。このチェアは、ウェグナーの広いコレクションのなかで無垢のアッシュとフラッグハリヤードが要素となっています。このサークルチェアの製造にあたっては、スネーカーマスターのソーアン・ホルスト・ペダーセンと職人ヘンリー・フィスカーが円形を作り出す特別な機械を開発したことで、ウェグナー自身が木材では不可能であると思っていたことを可能にしたのです。