持続可能な素材、竹を使う 家具のデザインは、私たちの日常生活に深く根ざしています。人がそれを自覚しているかどうかに関わらず、家具は私たちを包み、私たちが仕事をしたり、眠ったり、食事をしたり、くつろいだりする空間や、体が接触する表面を創造し定義しています。デンマークの家具デザイナーにとって、持続可能性は非常に重要なエレメントです。 デンマークの家具メーカーWe Do Woodは、製品の実用性とビジュアルの両方に力を注いでいます。もっとも重視しているのは、家具の持続可能性を高める方法を追求し続けることです。We Do Woodの言葉によれば、環境保護は広義でモダン・デザインに新たな次元を与えているのです。 We Do Wo...
グリーン・デンマーク - 責任ある美食 8月のブログでは、デンマークのグリーン・メンタリティに関する記事を連載し、デンマークのエネルギー政策、家具業界、建築について取りあげてきました。最終回となる今回は、デンマークの食と飲食業界の、持続可能性に向けた取り組みを紹介します。 世界的に有名なミシュラン2つ星レストラン「Noma」は、自然と自然の探索が料理の基礎であるべきだと主張し、食と創作のあり方を一転させました。Nomaは「農業は多くの種を見過ごしている」と、現代食の方向性を批判していることで知られています。自然界の多様性を体現する料理を提供し、生物多様性保護の必要性について一石を投じています。Nomaのもう一つの哲学は、これまで北欧...
グリーン・デンマーク - エコ・フレンドリーな建築 デンマークの建築は世界的に有名です。ヨーン・ウツソンやアルネ・ヤコブセンといった名前は、デンマーク国内にとどまらず、世界中に知られています。2050年までに化石燃料から脱却するという政策目標に添い、デンマークの建築業界は環境に優しい建物への取り組みを強化し、この分野で世界のリーダーを目指すようになりました。 こうした試みを代表するデンマークの建築物を見てみましょう: 8ハウス 8ハウスは先進的なアパートメント・コンプレックスで、それ自体が小さなコミュニティを形成しています。8ハウスを手掛けたのは、ニューヨークの「2 ワールドトレード センター」 の設計会社にも選ばれたビヤルケ・インゲルス・グル...
グリーン・デンマーク - 家具業界の持続可能性への取り組み デンマークの家具産業は世界的によく知られています。時代を問わないデザインや、耐久性に優れた品質が特徴です。職人の高い技術と、素材への敬意を土台に、各メーカーは人の寿命より耐用年数の長い、持続可能な製品を作っています。 また、フリッツ・ハンセン、カール・ハンセン&サン、ワンコレクションをはじめとする多くのメーカーは、有害化学物質の使用やCO2排出量を削減し、適切な管理の下で伐採された認証付きの材木を使うことによって、環境への影響を減らす努力をしています。 近年では、新興のデンマーク企業も、環境保全や持続可能性への貢献を重視しています。たとえば家具ブランドの「メーター(...
グリーン・デンマーク - ステイト・オブ・グリーン デンマークは「2050年までに化石燃料から完全に脱却する」という明確なエネルギー戦略を掲げています。1980年から2010年の間に、デンマークの再生エネルギー比率は3%から19%へ上昇しました。2020年までには、エネルギーの3分の1がグリーンエネルギーとなるでしょう。中心となるのは風力とバイオマスですが、太陽光発電も利用されています(原子力発電はデンマークの戦略には含まれていません)。 8月のブログでは、こうしたグリーンなメンタリティーが、デンマークのデザイン文化にどのように反映されているかをシリーズでお伝えします。 本連載では、デンマークの様々なライフスタイルや文化を取りあげます。たとえば...
デンマークのアップサイクリング 「リサイクル」は、誰もが知っている言葉でしょう。ご存知の通り、素材を再利用して廃棄物を削減するという意味です。さらに最近では、リサイクルを進化させた「アップサイクル」というコンセプトが生まれています。 リサイクルの過程で、製品は少しずつ価値を落としていきます。アップサイクルは、製品に新たな使い道を与え、最終的な品質や、環境価値を高める方法です。素材を分解せず、そのままの状態で使うことがポイントです。 以下のビデオは、デンマーク企業「BASTARD」がケーブルを巻くスプールをコーヒーテーブルにリメイクし、新たな価値を与える様子を紹介しています。 (Japanese subtitles avail...