インターオフィスによるオンラインストアMAARKET / MAARKET, an e-commerce site by inter.office インターオフィスによるオンラインストアMAARKET MAARKETは、輸入家具業界のリーディングカンパニーの1社であるインターオフィスが2020年にオープンしたオンラインストアです。インターオフィスは創業以来、約40年にわたって、ヴィトラやUSM など、ヨーロッパの質の高いブランドを数多く日本に紹介し、オフィス空間だけでなく公共施設や個人邸など幅広い空間づくりに関わってきた企業です。そのプロフェッショナルな実績と長年培ったノウハウをもとに、商品購入前のプロダクト・インテリアのコーディネートから購入後のメンテナンスまで、末長く製品を使っていただける、安心のサポート体制も整っています。 MAAR...
「エアーパビリオン2020」のクリエーター加藤 比呂史氏インタビュー / Kato Hiroshi: The Creator of the “Air Pavilion 2020” 加藤 比呂史氏は、日本とヨーロッパで活躍する日本の建築家です。彼は日本の藤本壮介建築設計事務所とコペンハーゲンのCOBE建築設計事務所のもとでプロの経験を積んでいます。駐日デンマーク大使館は、只今開催中のサマーパビリオンにて、加藤氏と共にプロジェクトを行うことができました。 このパビリオンでは、複数に渡るデンマークの輸出促進イベントを開催しております。これに関連して大使館では、デンマークと日本の建築の間に存在する影響についての加藤氏が持つ考えや、今回のパビリオンの背景にある彼自身のインスピレーションを共有することで、加藤氏と協力することができました。彼は今回のプロジェクトを「エアパビ...
建築家兼デザイナー、トマス・シグスゴー特別インタビュー / Interview with Thomas Sigsgaard, architect and designer, Salto&Sigsgaard デンマーク、ロイヤル・アカデミー・オブ・アーツに学び、建築家としての実績も持ち、現在はデザインオフィスSalto&Sigsgaardデザイナーを務めるトーマス・シグスゴー。Salto and Sigsgaardは、かつてフィン・ユールがデザインしたニューヨークの国連本部ビル内の信託統治理事会会議場の家具の改装に伴うデザインコンペに2010年に優勝し、このプロジェクトの為ににデンマークの家具ブランドOne Collectionと「カウンシルチェア」を作成したことでも知られています。そんなトーマス・シグスゴーがインタビューに応じ、デンマークの建築と日本の高い職人技術(クラフトマンシップ)の...
グリーンなコンセプトと シャープなデザイン レトロな椅子が再び注目を集めています。デンマークの3人のトップデザイナー、Anders Nørgaard、Tom Stepp、Kai Kristiansenが家具ブランドMogens Hansen Møblerのためにデザインした新作は、いずれも環境や持続可能性に配慮しており、将来的にデザインクラシックと呼ばれる作品になる可能性を秘めています。 モダン・インテリアの世界ではレトロの復調が続いています。Mogens Hansen Møblerは自社のアーカイブを再発掘し、1961年のシンプルでエレガントなチェアNo2のスケッチを見つけました。創業当時のデザインをアップデートし、クッションを刷新し...
永遠のデザイナー:ポール・ケアホルム 多くの同時代のデンマーク・モダニストたちと違い、ポール・ケアホルム(Poul Kjærholm)は木材よりもスチールを好んで使いました。伝統的な木製家具の制作と同じく丁寧にスチールフレームを組み、仕上げ加工をしていない質感豊かなキャンバス、レザー、ラタンなど、時間の経過とともに美しさを増す素材と合わせました 1951年、ポール・ケアホルムはコペンハーゲンの美術・工芸・デザイン学校(School of Arts, Crafts and Design)の家具デザイン学科を卒業。その後間もなく1958年には、北欧でもっとも権威ある工芸デザイン賞であるルニングプライズを受賞しました。1960年、第12...
永遠のデザイン:コロナチェア 今は亡きデンマークのデザイナー、Poul M. Voltherがデザインしたコロナチェアは、長年アイコンとして崇拝され、成功を収めてきました。1964年に発売されたこの椅子は、今なおデンマークの家具ブランドErik Jørgensenによって生産され続けています。 Poul M. Voltherは1923年に生まれ、木製家具職人としての訓練を積んだのちにデンマーク美術工芸学校(現在のデンマーク王立芸術アカデミー、デザイン学部)で勉強を続けました。Voltherはスカンジナビアの機能主義的な伝統に強く根ざした作品を多く創り、なかでもコロナチェアはデンマーク国内外のデザインシーンでもっとも注目され...
永遠のデザイン:ウィッシュボーンチェア ハンス J ウェグナーは、20世紀の家具デザインの立役者の一人と広く認知されています。ウェグナーが1949年にデザインした軽くて座り心地の良い、魅力的なダイニングチェアは、のちにデンマークでもっとも人気のあるダイニングチェアの一つとなりました。特徴的なY字型の背もたれをもつウィッシュボーンチェア(通称Yチェアとしても知られています)は、シンプルなデザインとクリーンなラインを誇る、職人技術の賜物です。 ウェグナーは中国の明椅子(Ming Chair)に腰掛けたデンマーク人商人の肖像画にインスピレーションを受け、1944年から一連の椅子のデザインを始めました。コペンハーゲンのデザイン学校(現在デの...
変わらないもの: スパニッシュチェア ボーエ・モーエンセンは、「デンマーク・モダン」の概念を世界に知らしめたデザイナーです。スパニッシュチェアはモーエンセンの後期の作品で、彼の最高傑作の一つと言えるでしょう。 スパニッシュチェアは、古代イスラム文化の影響を受けた地域でよく見られる伝統的な椅子に解釈を与えた作品です。モーエンセンは、スペイン滞在中にこの椅子の着想を得ました。デンマークに帰国後、彼は伝統的な椅子の緻密な彫刻を取り去って装飾性を最低限に抑え、形やラインをモダンに洗練させました。 カップやグラスを置くことができる幅の広いアームレストなど、不可欠な要素は残し、美的な魅力と、実用性、快適性を両立させたのです。 モーエンセンは狭...
時代を超えるデザイン: エッグチェア エッグチェアは、今は亡きデンマークのデザイナー、アルネ・ヤコブセンの代表作とも言える作品です。エッグチェアはもともと、コペンハーゲンにあるSASロイヤルホテル(現ラディソン・ブル・ロイヤルホテル)のラウンジチェアとして制作されました。1950年代後半、ヤコブセンはこのホテルの建物からドアノブ、カトラリーにいたるまですべてをデザインし、エッグチェアもこのトータルなデザインソリューションの一部でした。 1950〜1960年代にかけて、ヤコブセンは家具デザインで大きな成功を収め、黄金期を迎えました。今日でも人気の衰えないセブンチェアやアントチェアなど、数々の合板スタッキングチェアをデザインしたのもこ...
ルイスポールセンの舞台裏 デンマークの照明器具メーカー、ルイスポールセンは、今は亡きポール・ヘニングセンや、建築家としても著名なアルネ・ヤコブセンをはじめとする、デンマーク屈指のデザイナーによるランプを製造しています。今回の記事では、デンマークにある同社のメイン工場をご案内しましょう。 ルイス・ポールセン デンマークにあるルイスポールセンの工場では、200人の従業員が毎年約22万個のランプを製造しています。それらの製品が一般市場向けとコントラクトマーケット向けに販売されています。 ルイスポールセンは、妥協を許さない製品哲学で照明と向き合っています。製品の共通項はシンプルさ。シンプルさを追求する哲学が、あらゆる建築や文化...
ジョージ・ジェンセンの物語 100年以上の歴史をもつ「ジョージ・ジェンセン」は、世界で知られるデンマークのブランドです。当初はシルバーウェア・メーカーとして歩みを始めましたが、今はジュエリー、時計、小物など、様々な商品を扱うようになりました。以下はデンマークを象徴するブランドの裏側のお話です。 歴史 ジョージ・ジェンセンが、デンマークの銀細工の伝統にもっとも貢献した職人の一人であることは疑いようもありません。 ジョージ・ジェンセンは1866年にコペンハーゲンの北に位置するロヴェールという町でナイフ研ぎ師の息子として生まれ、14歳の時にコペンハーゲンで金細工を学び始めます。数年間で見習いを終えると、彼はデンマーク王立芸術ア...
コペンハーゲン:デンマーク・デザイン美術館の新展示は日本への賛辞 コペンハーゲンのデンマーク・デザイン美術館で2015年10月8日に開幕する新展示「日本から学ぶ」は、日本へ賛辞を贈る内容となっています。この展示は、デンマークのデザインが日本から受けた影響がテーマです。来場者は日本美術の象徴的な世界に触れ、日本がどのようにしてデンマークの工芸やデザインにインスピレーション与えてきたかを学ぶでしょう。 展示会の着想と内容について 今年で創設125周年となるデンマーク・デザイン美術館は、設立当初より、デンマークの美術産業に大きな影響を与えた日本の美術品の収集に力を入れていました。1900年をまたぐ数十年間、デンマークの美術と工芸は日本美術から多大な刺激を受けました...
バング&オルフセンの舞台裏 バング&オルフセンはデンマークのもっとも有名なブランドの一つで、デザインとテクノロジーの融合で知られています。ピーター・バングと スヴェン・オルフセンによって1925年に設立されたこのオーディオ・テレビメーカーは、確固たる哲学に則ったデザインの伝統を誇っています。今回の記事では、同社のブランド、デザイン、マーケティング部門の責任者であるマリー・クリスティン・シュミット氏が、バング&オルフセンブランドについての質問に答えます。 バング&オルフセンのデザイン哲学について教えてください 「デザインは、製品とそれに関わる体験全体が対象である」とバング&オルフセンは考えています。デザインと機能が表現する...
デンマークのデザイン・アイコン:ウィッシュボーンチェア 今回のブログ記事は、デンマークの真のデザイン・アイコンとして有名なウィッシュボーンチェアについてです。 ウィッシュボーンチェアをデザインしたのはデンマークの家具デザイナー、ハンス・J・ウェグナーです。ウェグナーは20世紀を代表する家具デザイナーの一人で、2007年にこの世を去るまでに500以上の椅子をデザインしました。 ウィッシュボーンチェアは世界的に愛されている作品で、1950年の発売から65年を経た今でも斬新さを失わないデンマーク家具デザインの逸品です。 ウェグナーがデザインしたこの椅子は「デンマーク・モダン期」の象徴となりました。「デンマーク・モダン期」は、人々が新しい視点で家具を見るよ...
デンマークのアート、デザイン、建築におけるジャポニズム デンマークと日本のデザインのスタイルは、それぞれ個性的でかけ離れている印象がありますが、両者の距離は意外に近いのです。 「ジャポニズム」のコンセプトは新しいものではありません。ジャポニズムとは、日本のアート、ファッションや美学が西洋文化に与えた影響を意味します。19世紀に渓斎英泉や歌川広重の浮世絵を模写したファン・ゴッホの絵は、芸術界のジャポニズムの例として誰もが知るところでしょう。 19世紀後半から末にかけて、デンマークのアーティストやデザイナーたちも日本から影響を受け、デンマーク独自の芸術表現に取り入れました。この伝統は今も残り、進化を続けています。20世紀に入り、デンマークはモダニズムを...
タイムレスなデザイン デンマークは時代を問わないシンプルでミニマリスティックなデザインで知られています。家具、宝飾品、建築物、そして工業デザインの分野でも、誰もが知る世界的デザイナーを多く輩出しています。 アルネ・ヤコブセンもそうしたデザイナーの一人で、主に家具のデザインで知られています。ヤコブセンが1958年にデザインしたエッグ・チェアは、もともとコペンハーゲンのホテル・ラディソンのためにデザインされたものでしたが、たちまち全国で大人気を博し、今も多くの家庭で使われています。彼の作品では、スワン・チェアーも有名です。 ジョージ・イェンセンはデンマークの銀細工デザイナーです。彼の名を冠したブランド「ジョージ・ジェン...
デンマーク・デザインの伝統 デンマークのデザインは、特に家具と建築の分野で世界的に高く評価されています。シンプルさ、美しさ、機能性という、3つの要素の絶妙なコンビネーションで知られています。 デンマークのモダン・デザインは、20世紀中頃に発展した機能主義的な造形と建築が特徴です。ドイツの美術・建築学校バウハウスの影響を受け、多くのデンマーク人デザイナーが新しい工業技術を取り入れ、シンプルさや機能主義的な考え方と掛け合わせて、建築物、家具、日用品などをデザインしました。その多くはアイコン化し、今も生産が続いています。エッグ・チェア、PHランプ、オーストラリアのシドニー・オペラハウスなどが、その好例と言えるでしょう。 デンマ...