Monthly Archives: December 2015


コペンハーゲンにあるホテル・アレクサンドラは、デンマークのミッド・センチュリー期のビンテージ家具を眺め、これに実際に座り、休み、寝ることのできる、おそらく世界で唯一のホテルでしょう。 コレクターズ・スイート 近年、ホテル・アレクサンドラは、コペンハーゲン有数のデザインホテルとして知られるようになりました。その家具コレクションは素晴らしく、すべての部屋の内装にボーエ・モーエンセン、ハンス・J・ウェグナー、ナナ・ ディッツェル、アルネ・ヤコブセン、フィン・ユールといったアイコン的デザイナーの名作が使われています。 最近、初のコレクターズ・スイートが公開され、ホテル・アレクサンドラはさらなる一歩を踏み出しました。コレクターズ・スイートはデンマーク家具のコレクターやギャラリー経営者の協力を得て、その名の通り、デンマーク・デザインの黄金期を象徴するビンテージ・家具を揃えています。 コレクターズ・スイートのインテリアは典型的な1970年代スタイル。定期的に新たなビンテージ家具で模様替えされる予定です。使われている家具や内装品の多くが売り物で、滞在者が気に入って買う可能性があることも、改装が必要な理由の一つでしょう。 支配人のイェッペ・ミュルハウセン氏は、コレクター・スイートはデンマーク・デザイン...
0 イベント&
ニュース
No Category & No Location
デンマークの建築家ビャルケ・インゲルスと彼の率いる建築設計事務所BIGの躍進劇が続いています。BIGの成功の裏には、どのようなデザイン哲学があるのでしょう。また、どのようにして10年間で約300名のスタッフを抱える企業に成長したのでしょうか。 BIGはどのように「大きく」なったのか ビャルケ・インゲルス・グループ(BIG)は、あらゆるプロジェクトで成功を収めているように見えます。コペンハーゲンを本拠地とするこの企業は、常識や思い込みをひっくり返し、創造的で、遊び心にあふれる、大胆極まりない方法で、一見対照的に見える複数の可能性を融合させてしまいます。ニューヨークの「Via」(周囲の四角い高層ビル群と対照をなすピラミッド型のマンション)や、コペンハーゲンの「アマーガ・バッケ・ゴミ処理発電施設」(スキー場と合体した発電所)をはじめ、傑作と呼ばれるプロジェクトを次々と完成させています。 この7 年間、BIGは名声を得るとともに規模を拡大し、50人だったスタッフは300人近くまで増えました。また、本拠地であるデンマークにとどまらず、アジア、中東、北米の設計プロジェクトも手がけ、2010年には初の海外事務所をニューヨーク市に構えました。 デザイン哲学 BIGの型破りなアプローチや急速な成功につ...
0 イベント&
ニュース
No Category & No Location
デンマークの家具ブランド、フリッツ・ハンセンの有名なコレクションは、これまで幾度も著名なアーティストたちによって再解釈されてきました。アーティストたちがデンマークのデザイン・アイコンに新たな刺激を与えているのです。 偉大なる作品への挑戦 フリッツ・ハンセンは、アルネ・ヤコブセンやポール・ケアホルムといったデンマーク・デザイン界のパイオニアたちが生みだした高級デザイン家具の歴史あるメーカーです。近年、同社は気鋭アーティストとのクリエイティブなコラボレーションを企画し、自社の有名デザインにチャレンジを挑む姿勢でも知られるようになりました。例えば、タル・アールやジョン・コーナーといったデンマークのアーティストは、それぞれアルネ・ヤコブセンのエッグ・チェアの再解釈を試み、力強い新色パレットを追加しました。 フリッツ・ハンセンは慣れ親しんだものにチャレンジを挑んでこそ進歩があると考え、こうしたコラボレーションに前向きです。CEOのヤコブ・ホルム氏によれば、同社はもとより工業デザインとアートが交わる領域で工芸品を制作しており、創造的なコラボレーションは理にかなっているのです。 「当社は、職人技を尽くした人の温もりを感じさせる製品が特徴です。ですからアーティストの世界に踏み込み、芸術的な加工を加え...
0 イベント&
ニュース
No Category & No Location