Monthly Archives: February 2016


エッグチェアは、今は亡きデンマークのデザイナー、アルネ・ヤコブセンの代表作とも言える作品です。エッグチェアはもともと、コペンハーゲンにあるSASロイヤルホテル(現ラディソン・ブル・ロイヤルホテル)のラウンジチェアとして制作されました。1950年代後半、ヤコブセンはこのホテルの建物からドアノブ、カトラリーにいたるまですべてをデザインし、エッグチェアもこのトータルなデザインソリューションの一部でした。 1950〜1960年代にかけて、ヤコブセンは家具デザインで大きな成功を収め、黄金期を迎えました。今日でも人気の衰えないセブンチェアやアントチェアなど、数々の合板スタッキングチェアをデザインしたのもこの時期です。 ヤコブセンは1958年にエッグチェアをデザインしました。彼はガレージにあった粘土を手に取り、椅子の基本形状を決めたと言われています。ヤコブセンはこの椅子を、当時前例のなかった発泡ウレタン成型で作ることにしました。ウレタンのシェルに革や布を張り、アルミの脚を取り付けました。1973年以降は、アルミの台座とスチールの脚を使うようになりました。 初期のエッグチェアには座面のクッションがなく、椅子の内部に厚いパッドが入っていました。リクライニングのオプションも後から加わりました。さらに後期...
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デンマーク・デザインは、オフィス環境の改善でよく知られていますが、デンマークのブランド「ノルディック・アピール」はさらに一歩を踏み出し、外出先での仕事時間もより良いものにしようとしています。  デンマークのデザイン・ブランド、ノルディック・アピールは、Apple製品用アクセサリのデザインと製造を手がける企業です。同社は昨年、DANISHTMとのインタビューで「スクリーンとキーボードが別体の従来型デスクトップ・パソコンに比べ、ノートパソコンは人間工学面で劣っている」と語りました。 デスクトップの時代はスクリーンを自由に動かし、キーボードとマウスを使いやすい場所に置くことが可能でした。現在、ノートパソコンがあらゆる場所で使われていますが、ユーザーはオプションのスクリーンやマウスを用意しない限り、固定されたスクリーンとキーボードを使わざるをえません。そこで、ノルディック・アピールの設立者であるマーティン・ベイ氏とルイーサ・ローセンダル氏は、マックユーザーのために、キーボードとマウスを動かせる、人間工学に適った環境を作ろうとしています。 「ノートパソコンは、持ち運びに便利でなければいけません。小型化はもちろん、見た目にも美しいデザインであることが大切です。そのため、スクリーンとキーボードの距...
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