Monthly Archives: September 2015


バング&オルフセンはデンマークのもっとも有名なブランドの一つで、デザインとテクノロジーの融合で知られています。ピーター・バングと スヴェン・オルフセンによって1925年に設立されたこのオーディオ・テレビメーカーは、確固たる哲学に則ったデザインの伝統を誇っています。今回の記事では、同社のブランド、デザイン、マーケティング部門の責任者であるマリー・クリスティン・シュミット氏が、バング&オルフセンブランドについての質問に答えます。 バング&オルフセンのデザイン哲学について教えてください 「デザインは、製品とそれに関わる体験全体が対象である」とバング&オルフセンは考えています。デザインと機能が表現する強い存在理由をもつ製品を作ることを目指しています。 私たちはデザインの言語を話し、デザインの哲学を生きています。職人技術、360度どこから見ても美しいデザイン、細部へのこだわり等もその一例です。素材の加工には完璧を期しています。お客様が直感的に操作できるシステムであることも重要です。このことがビジュアル面でもテクノロジーの面でも、私たちに特別な体験をもたらしてくれます。テクノロジーとデザインの対話が不可欠なのです。 バング&オルフセンのデザインが特別であるのはなぜですか バング&オルフセンには、...
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今回のブログ記事は、デンマークの真のデザイン・アイコンとして有名なウィッシュボーンチェアについてです。 ウィッシュボーンチェアをデザインしたのはデンマークの家具デザイナー、ハンス・J・ウェグナーです。ウェグナーは20世紀を代表する家具デザイナーの一人で、2007年にこの世を去るまでに500以上の椅子をデザインしました。 ウィッシュボーンチェアは世界的に愛されている作品で、1950年の発売から65年を経た今でも斬新さを失わないデンマーク家具デザインの逸品です。 ウェグナーがデザインしたこの椅子は「デンマーク・モダン期」の象徴となりました。「デンマーク・モダン期」は、人々が新しい視点で家具を見るようになった時代です。ウィッシュボーンチェアの軽やかでクリーンな魅力あふれるデザインは、当時の暗く重厚な家具とは対照的でした。ウェグナーのデザインはそれまでも「大胆」と評されていましたが、Y型の特徴的な背もたれを持つこの椅子は瞬く間に大人気を博し、デンマークでもっとも売れた椅子の一つとなりました。 ウェグナーはコペンハーゲンの国立美術工芸学校在学中にこの椅子の着想を得て、そして卒業から4年後に最初のデザインを完成させたのです。 ウェグナーの個性的なデザインを最初に見出したのは、デンマークの家具メー...
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8月27日、世界最大のデザイン賞である「INDEXデザイン賞」が4大陸の5プロジェクトに授与されました。INDEX賞は、見た目の美しさを追究するだけでは不十分という点で、他のデザイン賞とは一線を画してします。この賞では気候変動、人口過剰、貧困、食品廃棄など、世界が抱える喫緊の課題に取り組み、人間の生活を向上させることが求められています。 今回は、海中のプラスチックごみを回収する海洋アレイ(オランダ)、家庭用蓄電池(アメリカ)、立体野菜栽培システム(シンガポール)、言語学習アプリ(グアテマラ)、そしてスマートフォンで目の検査を行うためのアダプター(イギリス)が栄冠に輝きました。 コペンハーゲンの北に位置する都市エルシノアで受賞者の発表と授賞式が行われました。デザイン賞としては世界最高の賞金総額50万ユーロ。式典にはデンマークのメアリー皇太子妃や、各国から集まったデザイン界の精鋭が出席しました。2015年3月に来日したメアリー皇太子妃は、デザインやファッションへの関心が高いことでも知られています。 今年のINDEX賞には72ヵ国から1,123のプロジェクトがノミネートされ、身体、家庭、仕事、遊び&学び、コミュニティーという5つのカテゴリーから各1プロジェクトが受賞者として選ばれました。 ...
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